iPhoneアプリはビジネスになるのか?
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本日、『iPhone勉強会 at 京都』に参加してきました。
私は、iPhoneを持っていないし、もちろん開発もしたことが無いので技術の表面的な話題とビジネスの話題にしか加われませんでしたが、実際にApp Storeでアプリを販売されている方が話をされたのでアメリカと日本の二重課税を防ぐための書類申請の話などもあり、大変勉強になりました。
iPhoneアプリをビジネスにできるのか?という観点から幾つか質問をしたので、それに対する「開発者の答え」に「ネットからの情報」を加えQ&A方式でまとめました。
間違っているなどのご指摘があればご連絡下さい>参加者の方
- iPhoneの販売台数は?
日本国内のiPhone販売台数は、公式の発表はないもののネットで情報を探してみると100万台未満(iPodTouchを合わせても100万台ぐらい?)のようです。全世界で1000万台
- App Storeに登録されているアプリの数は?
既にApp Storeに登録されているアプリが1万を超えており、秀逸な作品も意外に多いのが現実。
- 実際の所、儲かる?儲かっている?
単価を100円とすると1万本売れても100万円が1回入ってくるだけで、優秀な開発者を2名以上アサインすると開発費を捻出できない。(実際にペイしなかった)
国内のiPhone/iPodTouch販売台数を考えると、そもそも日本ターゲットでは1万本販売するという事は100人に1人が利用している状況を目指さなければならない訳で、ビジネスアプリとかゲームとかターゲット層を絞ったアプリを開発すると、それこそターゲット層の10人に1人とかそれ以上の割合で購入してしなければ、ビジネスにならないのは明らかで、最初から販売台数の多いUSやEU圏を視野に入れた開発をしなければいけない。フランスのイベントに参加して直接、現地ユーザにリーチしたいるスゴイ人もいる(が、多分ペイしてない)
利用者が多い国(言語)はもちろん、世界中のiPhoneアプリ開発者がターゲットにするので、そんな中で目立つ(ユーザにリーチする)のは難しい。海外の有名なブログやメディア掲載を狙って直接連絡しても、「面白いアプリなら無料で記事にするけど、あなたのアプリなら×百ドルで記事にするよ」と露骨に返事された。
10ドルを超える値段のアプリが無いわけでは無いが、普通にはそのクラスの値付けは難しい。そもそも面白いアプリでも簡単なアプリはすぐにコピーアプリが無料で出てくる。
- App Storeでチャリンチャリンビジネス(毎月定収入が入るモデル)はできないのか?
App Storeでは不可能だが、既にコンテンツを抱えていたり、ウェブサービスを展開している会社では、そちらでお金を稼ぎ、アプリは無料で公開するというビジネスモデルが可能。つまり、有償版のウェブサービスを契約しないとアプリは接続できないようにする。iPhone アプリは、なぜか通信は比較的自由にできるのでそれをフル活用すべし。
- 自分のアプリを購入してくれたユーザにアプローチする方法はあるのか?たとえば、自分のゲームを購入してくれたユーザに新しく開発したゲームを知らせる方法は?
App Storeとしてはメールの一斉配信のようなものは提供されていないが、がんばればアプリから通知する事は可能。プログラムで自社サーバへ初回接続する時に、メールアドレスを求める事などは可能だと思う。
- 私なら開発者向けの周辺サービスを(多少高価 or チャリンチャリンで)提供する事を目指しますが、周辺ビジネスの状況は?
iTunes Storeが配信しているXMLをハイジャックして(もちろんAppleとしては許可していない)、指定のアプリケーションの販売状況をトレースしてグラフ化するようなサービスやアプリの操作順序をトレースするライブラリなどがすでにある。また、iPhoneアプリを作ってもらえないか?という依頼もちょくちょくあるので、今後はアプリの販売よりは受託やコンサル的な部分で稼ぐ予定。
- アプリの登録には審査があるらしいけど、どれぐらい時間が掛かるの?
大体、一週間ぐらいだけど、Appleのイベント前は通過しやすい。Appleが数字を公開したい時の直前は審査が甘くなるようだ。もちろん、審査通過後であっても問題があればすぐに停止になる。
- 審査に落ちた時には、落ちた理由を教えてくれるの?
かなり親切に、ここがこうダメというのを明記してくれます。また、こうしたら良いという改善案をもらえる事もあります。
- もしアプリで不具合が出たらアップデートはどうするの?簡単にできるの?
アップデートもアプリ登録時と同じように審査を受けるので、1週間程度掛かります。そこで引っかかるとまた1週間。。。実際に、iPhone OSのバージョンをアップデートすると、クラッシュするという不具合が発生した。原因は、フォントを直接指定していたのだが、なぜか最新のOSから無くなった!(フォントが増えるのは分かるが、無くなるなんて・・・)
アプリの公開を一時停止できるのか分からなかった(停止できるのは知っているが、簡単に復活できるかが分からなかった。審査には1週間程度かかるので、ビジネスの観点から再審査は避けたかった)購入者向けのページに注釈を追加することで対応。
- App Storeに置けるアプリサイズの制限はありますか?
一応、2GBまで可能で、大容量のアプリ送信用のソフトが用意されている。実際、大容量の辞書アプリなどが公開されている。
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ほとんどの質問は私がした訳なんですが、話を聞いた上で、過去の資産を持たない会社が新規参入してアプリ単体で収支をプラスにするのは、不可能だと思いました。現在、成功しているアプリは、Jail Breakしなければ開発できなかった時代からがんばっていた人が書いたアプリ(ノウハウがあるのでそうとうマニアックな事をやっている)か、すでにコンテンツを抱えている会社が会員向けに作ったアプリ、Appleから声が掛かり、イベントやiTunesのトップで紹介されたアプリが多いそうです。
確実に利益を出すには、コンテンツプロバイダーからの受託やコンサルかと思います。携帯の公式サイトを作りたがるコンテンツプロバイダーが多いように、iPhoneアプリを作りたいというコンテンツプロバイダーは一定数いると思います。また、市場規模が小さすぎて、大手SIerなどは参入できないでしょうから技術系ベンチャーにはアツイかもしれません。












iPhoneはビジネスになるのか - 進・日進月歩 said,
Wrote on 12 月 13, 2008 @ 22:03:37
[...] iPhoneアプリはビジネスになるのか? 単価を100円とすると1万本売れても100万円が1回入ってくるだけで、優秀な開発者を2名以上アサインすると開発費を捻出できない。(実際にペイしなかった) [...]
iPhoneニュースと世相斜め読み 2008/12/15 ver 1.1 : iPhone AppBank said,
Wrote on 12 月 15, 2008 @ 9:03:27
[...] iPhoneアプリはビジネスになるのか? « ~ ミネルヴァの梟は黄昏とともに